洋上風力発電人材育成講座ついて
洋上風力研究教育センター(RECOW)では、洋上風力に係る計画、設置、運営・維持及び撤去の一連のプロジェクトフェーズに必須となるエンジニアリングの専門知識・能力を培うことができる人材育成プログラム※として、「洋上風力発電人材育成講座」を構築しています。
※令和4年度、5年度、6年度の資源エネルギー庁洋上風力発電人材育成事業費補助金 「洋上風力産業エンジニア向け人材育成プログラムの構築」事業に採択
現職エンジニアがより利用し易い受講システムの構築にも取り組んでいます。

<講義形態>
講義はオンライン形式。実際の講義時間後には講義動画を提供、好きな時間に講義動画を視聴して受講も可能。
<受講対象>
発電事業者、ゼネコン、造船会社、コンサル、メーカー等のエンジニア等
<受講体制>
当講座は、九州大学、佐賀大学、北九州市立大学が大学院生・大学生向けに実施している洋上風力発電に係る講義をベースに、洋上風力産学官連携コンソーシアム等の協力を得ながら、構築を進めています。
※当講座は、九州大学洋上風力研究教育センター洋上風力発電人材育成講座規程により運用しております。
九州大学洋上風力研究教育センター洋上風力発電人材育成講座規程
2025年度 開講講座
| 講座 | 概要 |
| 洋上風車工学 | 洋上風力エネルギー、ならびに、それらの利用技術に関して、エネルギー変換の基本原理、解析法、機器設計、評価法などを身に付ける。 |
| 浮体設計 | 浮体の波浪中応答解析法の基礎理論を理解するとともに、実際の問題に対する解析能力を身に付ける。 浮体設計(前期)では、主にポテンシャル理論により浮体の応答関数を求めるところまでを主な範囲とする。 |
| 洋上風力入門 | サイト条件評価、風車工学、支持構造物・浮体設計、環境・経済評価の各々のエッセンスを入門的に学ぶことができる。 |
| サイト条件評価 | 日本の気象・海象に対応した観測やシミュレーション手法、風車配置最適化手法を学ぶことにより、対象区域の発電量ポテンシャルを導く方法論を身に付ける。 |
| 支持構造物 | 浮体の波浪中応答解析法の基礎理論を理解するとともに、実際の問題に対する解析能力を身に付ける。 周波数領域・時間領域それぞれでの応答解析法とともに、風車支持構造物としての風車・浮体・係留連成系としての時刻歴応答解析についても扱う。 |
| 事業性評価 | 洋上風力発電事業は経済、社会(地域)、環境に配慮する必要がある。そのために必要な環境評価、経済評価の手法を身に付ける 【2024年度後期に開講していた「環境・経済評価」を「事業性評価」として改良しました】 |
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2026年度 開講予定(プログラム構築中)
| 講座 | 概要 |
| 風車の基本 | 新たに風力発電の業界に参入する企業向けに、高度な専門知識が無くても、風力発電機に関する基礎知識を学ぶ事ができる |
| 海底地盤調査 | 日本の沿岸域,海域における地質構造および地盤構成に関する調査法,地盤の工学的特性を把握するための試験法とその評価法について学ぶことができる。 |
| 環境計画・調査 | 洋上風力発電事業の計画、推進、維持管理に必要な環境関係の知見を学ぶことができる。 |