洋上風力産学官連携コンソーシアム総会・九州大学洋上風力研究教育センター設置記念シンポジウムを開催

2022年8月8日、九州大学筑紫キャンパスにて洋上風力産学官連携コンソーシアム総会・九州大学洋上風力研究教育センター設置記念シンポジウム(コンソーシアムキックオフ)を開催しました。

九州大学洋上風力研究教育センターでは、同センター福田晋センター長がコンソ―シアム会長を務め35の企業・団体からなる洋上風力産学官連携コンソーシアムを発足させました。第一回目のコンソーシアム総会では運営規則や2022年度事業計画案などが議論され、本年度の方針にそって活動していくことを確認しました。

(コンソーシアム総会の様子)

引き続き、コンソーシアムキックオフイベントとして、オンライン配信を含め301名の参加の中、センター設置記念シンポジウムを開催しました。初めに本学石橋総長より脱炭素社会の実現に向けての革新技術の創出や人材育成など具現化していきたいと開会の挨拶を行い、福田センター長より、コンソーシアムの設置趣旨・シンポジウム企画趣旨について説明があり、今後、産学官で協力して、オールジャパンで洋上風力エネルギーの現状と課題を解決し、カーボンニュートラル社会の実現に向けて貢献していきたいと挨拶がありました。また洋上風力産学官連携コンソーシアムの活動について、古川副センター長より説明をしました。

基調講演では、GLガラッド・ハッサンのスコットランドオフィスの創設メンバーとして、英国及び欧州の風力発電産業の発展に長年に渡り指導的な立場で関わってこられたPeter Jamieson氏に「洋上風力研究の最前線と今後の方向性」として、世界の洋上風力技術開発現状と期待される将来技術について教示していただき、質疑応答のコーナーでは、活発な意見交換が交わされました。

(シンポジウムで講演するPeter Jamieson氏)

 その後、「洋上風力産業にはどのようなイノベーションが必要か?」と題して、今後、産学官が洋上風力に向けてどのような連携を図るべきかその方策についてパネルディスカッションを行い、様々な立場から活発な議論が交わされ、盛況のうちにシンポジウムを終えました。

(パネルディスカッションの様子)

【パネルディスカッション登壇者】 

●モデレーター
堀史郎氏(福岡大学教授、元資源エネルギー庁国際調査官)

●パネリスト
永尾徹氏 (足利大学特任教授、福島浮体洋上風力実証総括委員長)
姉川尚史氏(東京電力ホールディングス株式会社フェロー、産業競争力懇談会実行委員)
吉田茂雄氏(佐賀大学海洋エネルギー研究所教授、本学応用力学研究所教授)
大屋裕二氏(株式会社リアムウィンド代表取締役、本学応用力学研究所元所長)
胡長洪氏 (本学応用力学研究所教授、本学洋上風力研究教育センター副センター長(研究担当))

▼ シンポジウムの内容は下の動画で確認いただけます。

主催者挨拶 九州大学 総長 石橋達朗
洋上風力産学官連携コンソーシアムの活動について
副センター長(渉外担当)教授 古川勝彦
洋上風力産学官連携コンソーシアム会長挨拶
センター長・理事・副学長 福田 晋

  

基調講演(日本語通訳)
「洋上風力研究の最前線と、今後の方向性について」
ストラスクライド大学 Peter Jamieson氏
基調講演(英語)
「Frontiers and Future Directions of Offshore Wind Research」  Peter Jamieson (Senior Technology Advisor Doctoral Training Centre for Wind Energy of Strathclyde University)

このシンポジウムを通じて、本学のビジョン、およびセンター設置、ならびにコンソーシアム発足の狙いや活動計画について、皆様方に改めてご説明をさせていただきました。ご参加頂きました方々へ、この場を借りて改めて御礼申し上げますとともに、今後ともどうか御支援賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。